酔っ払いと公衆便所

アカン吐きそうや

生活の柄


高田 渡が「生活の柄」を完唱 - YouTube

酒とつきあいだして約20年たった。今は立派なアルコール依存症患者である。アルコール依存症アルコール中毒とは似て非なるモノ。厳密に言えばまったくの別物である。 アル中はたまに大酒あおってひっくり返る一過性の中毒である。アルコール依存症は毎日フルスロットルで酒を飲み頭をぶっ飛ばす ブラックアウト を繰り返す人たちである。なので肝臓への負担が多くかかりある日突然心不全、肝不全、脳卒中で突然死する割合が高いのはアルコール中毒の人。先に脳味噌が逝っちまって肉体より精神が先に死んでしまうのは依存症の人である。

私は元々働くことが嫌。人と一緒にいることが嫌。給料安いのが嫌。 イヤン イヤン の三拍子そろった馬鹿者なので社会にでると 仕事前に一杯 仕事中に三杯 帰って五杯 とやっているうちある日枕元にに自殺した母親と妹が現れ池のほとりでどんどコショなんて謎のコビトとダンスしているのを見てしまい こらあかん と精神病院に入院。鬱病アルコール依存症と診断され徹底して三ヶ月間酒を断ったのである。ただこれがつらい。楽しいにつけ悲しいにつけ理由を付けて毎日飲んだ酒である。飲酒欲求は何よりもつらい。 性欲 食欲 睡眠欲 すべての欲求にアルコールが勝ってしまうのである。 酒をやめたとたん ちんぽは勃起しなくなり、食欲は失せ、不眠症になった。ただ元々そうなっていただけで酒の力でアッパーな気持ちにしていただけである。因果なものでいかに自分が酒なシでは生きていけないかを思い知ったのでした。うくく。あと自分が依存症かどうか確かめる方法は毎日のんでる酒をたった一日の間飲まないでいられるかである。こう言うと大半の人が ハン舐めさらしやがって! ガキが! 坊主が! 簡単じゃいそんなこつ ビールゴクー みたいな人がいるがとんでもなく難しいことに気がつく。飲まない理由がないのである。寝酒晩酌なんてやってる人はいっさいそんなことやめて、少しでも耳鳴りしたり 手がふるえたり 体がつらくなったらっびょういんに行きましょう。依存症になったら一生酒は飲めません。酒から逃げ続ける人生です。なのでその酒から逃げるためには酒を飲む理由を完全に殺さないといずれ追いつかれて喰われてしまいます。まず大半の人が酒を飲む理由は、不平 不満 怒り 悲しみ です。給料安い 子供がニート 嫁さん不細工 忙しい 眠れない いろんな不満が出てきます。でも何でそこで酒を飲むのでしょうか?酒飲めば ニートが働く 嫁さん綺麗になる 時間のゆとりが出来る ごっつい金持ちになる なら飲めばいいんですけど。まず無理ですね。酒とは無関係すぎます。だから飲んで良い理由にならないのです。ただの問題の先送りなんですね飲酒は。毎日飲めば小さな問題が雪だるま式にでかくなっていきます。気がついたら何の打開策もないまま目の前にイゼルローン要塞と化した問題にブラックニッカ片手に突っ込むような有様になります。確実に死にます。そこでハタと自分が進んで飲んでるんではなく飲まされていることに気がつくはずです。誰のせいでもないんですけどね。私の本当の飲酒の理由は なんとなく でした。何となく飲んで三回目の入院。四回目はないでしょう。

 
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