まるで猿芝居だぜ 3 激闘 高額商品販売編
皆様こんばんわ 依存症更正施設の奴隷スタッフ兼 元催眠商法マネージャー兼 戦場ヘアヌードカメラマン兼 篠山紀信の助手兼 革命防衛隊幹部候補生兼 万びきコーディネーター兼 整体師兼 サボテン愛好家兼 水の緑を熱心に眺めていたら三日が過ぎ去っていた甲州変如でございます。重度アルコール依存症でございます。
えーと最近あれですね。童貞を捨てるタイミングはいつがいいんでしょうね？そんなこと言ってる場合じゃない？海の向こうで戦争が始まる？だったらニュースでも見て一喜一憂すればいいんじゃないですか？こんなくそblogに構っている暇があったらさっさとガソリンが高騰する前に給油した方がいいですよ。ちなみに私は１６歳のとき中学二年生の彼女で童貞を卒業しました。まあ。私的には捨てても捨てなくてもどっちでもよいと思いますのでタイミング見て風俗にでもいったらいいんじゃないの？以上です。え？いまからハヤシライスをいただく予定なんですけど。飯ぐらい食わせてくださいよ。ん。いまから給油にいくからその前にかけですって？全くエゴイストな人だ。こっちもハヤシライスを食べるためだったら何でもやる覚悟なんですよ。今日という今日は。ええ？イラン行きのチケット買っちゃったんですか？わかりました。命あっての物種って言いますからね。
催眠商法の話。 あらすじ 場所も決まって 客層も上々 小物も販売 めんどくさいプレゼントークもこなした開店一週間目。とうとう高額商品が発表。その時わたしはどんな地獄をみるのか？ 銀河の歴史がまた1ページ。（細かくは前回のをご覧ください）
で。開店して一週間はとにかくお客さんを減らさないように呼び続けます。 そうしないと怪しい雰囲気 社員 罪悪感 でどんどん動員は減少。あっという間に１２０人のお客が半分になります。最低でも百人はほしい。うちの会社はひとところで三ヶ月営業するのでこの動員が減ると売り上げに響く。だいたい最初来た１２０人は最終月には４０人から３０人になります。なぜこんなに減るのかというと高額商品を買い支えられない。経済的な問題。単純に飽きる。いろいろです。ただ残ったものはなんでも買ってしまう超優良顧客になり最終月の売り上げは初月を遥かに上回ることもあるのでいかに初月での洗脳が大事なのかがわかります。なので初月に動員が少ないと最終月残っているのが１０人とか下手すりゃ3人とかになるので営業すればするほど赤字。会社からは体売ってこいと命じられます。
なのでとにかく毎日ばらまいている日用品の付加価値、売っている小物１つへの過剰な感謝（売った次の日は必ず買った人をトークで褒め称える ドンペリタワーの注文クラスに） 様々な健康法の話。 若い社員とのスキンシップ。を中心に朝 昼 晩 営業します。
で。開店後始めての月曜日。高額商品の発表を行います。このときは前日に「月曜日はちょっと特別なんでお楽しみに」と軽く告知します。ここでだいたい２０人は動員が減ります。それは売られることを知っている慣れたお客です。こっちも計算ずくなのでそれ以上減らさないように日用品を倍用意します。月曜日は高額商品を発表するのですがここで二通り道がでます。まずはサプリメントでいくか？治療器のような機械でいくか？
サプリメントなら健康の土台作りに「酵素」機械なら足の裏を刺激して健康になる「超短波治療器」。私の得意なのは機械でしたね。
発表は本社の偉いさんがきて行います。偉いさんのトークは、簡単。会社の説明 ここにお店を開店して地元の人に知ってほしい 健康が一番 ぜひ１００円で使って今度は定価で買ってほしい ここまでのプレゼンとおんなじです。 とにかくひとを洗脳するのには「重複」。で。最後の最後に「お客様から問い合わせがありまして」といって高額商品をだす。絶対売りに来たとは言いません。あくまでも「お客様から問い合わせがありまして」という。機械なら「こうゆう治療器があるんで何台かおいておくので使って試してください」といいます。で。終わり。値段も正体もなにも言わない。こつぜんと意味のわからない機械が会場に出現します。で。終わったあとどれくらいの人間が興味を持っているか？を確認。これは簡単。帰んないで機械に乗っかってるひとがターゲット。合計３０人乗っかっていたら上々。値段はこっちからは言いません。あくまでお客が聞いてきたら「100万です」といいます。そこで反応は3パターン「たっか」 「やっす」 「ほんとに？」。で。この中で確実に狙うのは「ほんとに？」のひと。たっかの人はまだ洗脳が足りないもしくは興味がない人。興味がないといっても単純に機械に興味がないだけでサプリなら上客になる可能性があります。なのでキープ。やっすの人はおんなじような機械を他で買っているので同じような機械は買いません。いろんな業者を見ている可能性があるのでサクラ要員としてキープ。（ほんとの金持ちもいます）本当に購入するのは「ほんとに？」と疑問を持つタイプです。で。催眠商法の社員はここでいろいろ聞き出します。どうやるのって？機械に乗っかってもらってまず持病のあるなしを聴く。きいて「病気に会わせて刺激をかえますね」といい機械を調節するふりをします。あくまでこっちは売れればいいのでうつ病だろうが末期がんだろうがなんでもいいんですね。そして家族構成や新規か玄人か？趣味、好みのタイプを聞き出します。家族構成を聴くのはあえて貯金のはなしをしなくてもだいたい予測がたてられるので重要。あと売ったあと家族が怒鳴り混んでこないようにあらかじめ準備をします。
高額品の発表から販売までの毎日機械に座った人をマネージャーふくめた有力社員で接客します。ここで機械コーナーを担当するのはイケメン社員。とにかくスキンシップをとります。男性客もいるのでお水上がりの女性社員も配備。ここで大事なのはとにかく機械コーナーを盛り上げること。キャバクラのどんちゃん騒ぎシニアバージョンです。他に座っているお客には新人社員をあてがってとにかく情報をとります。
商品発表の前日にはメンバーズカードをくばります。理由は名前を覚えるためです。これは三日間でほぼ主要な人を暗記します。なぜ名前を覚えるのか？ナニナニさんこれ買った方がいいよ。と言いやすくするためです。大金はらって商品買いに来た人に「奥さん買いませんか」なんていったら相手も興ざめ。ただ来店しただけで「何々さーん。いらっしゃーい」と言われるとそれだけでVIPになった気がするし周りの人も「うらやましい」と感じます。ここが一番の洗脳、催眠のみそ。名前呼ばれたさのみで何百万使う人もいる。それくらいシニアは寂しいのですよ。
その寂しさに漬け込むのが催眠商法。機械コーナーでは基本笑いがたえません。若い人にちやほやされるそれだけでいいみたいです。プレゼントークは拾ってきた情報をもとに作り話をでっち上げます。お金を気にしてるなら老人ホームにはいって死ぬまでにかかる費用をきっちり計算します。家族がネックなら重病にかかったとき家族はどんな生き地獄が待っているか綿密に話します。おんなじようなものを持っている人は他社との比較を徹底的に叩き込みます。で。ここで重要なのは必ず「お客様からご質問ありました」と絶対にいうこと。これは購入する際に 全部自分で決めたんだ。 という暗示にかかりやすくするため基本本人の責任において購入したと思い込ませる布石です。
クレーム防止 返品防止 押し売ったときの警察沙汰の防止です。 でこれを毎日ヤります。日用品の販売、高額品の紹介 それ以外にも１０００円～１００００円の中間商品の販売を行います。これは確認作業で自分のプレゼンはちゃんと届いているかの確認です。売れれば話は理解したので次の段階へ売れなかったらもう一度切り口を変えて同じ内容のトークをします。理解できるまで何度も同じ内容のトークをします。
で。金曜日。機械の値段を発表「100万円です」でうまくいけばOKですがだいたいドン引きます。ここで「お客様から言われました。宣伝のお店なんだから宣伝価格でやってよって」「なので先着10名様限定ですごい価格でヤります」「続きは明日」でしめます。ここで機械コーナーを体験した人に「買いませんか」とすすめます。この買いませんかが言えないような人は向いていません。予約販売で10台入れば次の日２０台はいきます。
販売日は土曜日。ここで本当の値段発表。「30万円です」。600万の売り上げができます。うるときも目をつけている人にしか勧めません。機械コーナーを値段をきいても引いてない人中心です。
ここで気を付けなければいけないのは無理に押しうって動員を減らすということ。無理うちするのは最後の営業月でございます。で。気持ちよくかえってもらって終わり。このときに動員は８０人残っていれば充分三ヶ月戦えます。
最後になんで高額な商品を売るのか説明します。毎日１００円で配っている日用品。あれ下代がだいたい500円なんですよ。なので一人４００円の損失。１００人来たら4万円。一ヶ月で120万の損失。それに家賃 光熱費 電気代 社員の給料 それを高額な商品で利益を得てしはらいます。やってることは派手だけど経営は地味です。
滑ったら終わりのモンキービジネスでございます。かなり長くなってしまいました。イラン革命防衛隊に免じてご容赦くださいませ。つづきはお客様の需要があれば書こうと思います。
