酔っ払いと公衆便所

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レッドロカビリー


GUITAR WOLF - レッドロカビリー(Live at 世界) - YouTube

音楽との出会いはとても不思議なもので私がロカビリーという音楽に出会ったのは二十年前になる。きっかけは16歳の時、パンクロックに凝っていた私はグリーンデイやオフスプリングを聞いてラブアンドピース破壊からの再生、ボンデージパンツからハーフパンツへ移行して丘サーファーに出もなってこましていたらよかったのだが、ひょんな事から ギターウルフ というバンドに出会ってしまい彼らの全くなにも生み出さないロックに耽溺するようになってしまったのである。ギターウルフはジャンルに分けるとガレージパンクになるのかしら?とにかくひどい音である。爆音騒音公害音楽である。素人の人が聞いたらすぐ耳鳴りのするような音を大音量でぶっ放すわざとやってんじゃねーかと思うくらい鼓膜をぶち抜いてくる奴らでもちろん演奏もめちゃくちゃ。うまいのかもしれないがとにかく音を武器にしてバカな若者の頭脳を吹っ飛ばすことを念頭に置いている凶悪なバンドである。そんな広域音楽指定暴力団に心奪われ毎日鬱々とした日常をカセットに詰め込んだギターウルフとともに過ごしていた。そんな私の一番のお気に入りの曲は レッドロカビリー である。 赤い 赤い女と ロカビリー ×2 いえーいえーいえー ギター!!! レッドロカビリー!!! と言うフレーズが三回繰り返される二分ちょっとの曲である。まず歌詞の意味が全く分からない。赤い女って誰ですの? ロカビリーってなんですの? 何で赤いんですの? ととても懐疑的になってしまう曲なのだ。もちろんだれも答えてくれない。とても哲学的思考を巡らせられる曲である。

その曲に出会って半年後 知人の一人が ロカビリーとはアメリカの音楽のジャンルである。 と教えてくれた。是非それを聞いてみたくなった私はいつものパンクやに行き おっちゃんロカビリーを一丁包んでおくれ とオーダーした。すると あんちゃんピュアロカ ネオロカ パンカビリー サイコビリー 平尾昌明 どれにすんねん。 といわれ、バカでも オロカでも 何でもいいので包んでくれとたのみ ストレイキャッツ ミスフィッツ フレンジー カールパーキンス を包んでくれた。んんで聞いてみるとすごく良い。しっかり型にはまったロック。その型から一歩も出ない不良の内気さみたいなモノが醸し出され最高である。髪型にしても皆リーゼント ポンパドール ダックテール ポマードまみれでボウリングシャツである。楽器もギター、ウッドベース、ドラムスの三人体制。もしくは五人体制である。本当はベースをブったたくように演奏するのでドラムはおまけみたいだ。私はパンクス兼ロカビリアンとしていきることを決め女にもてる道をあきらめた。で最近気づいたのはギターウルフのレッドロカビリーは、全くロカビリーではないのである。とてもギターウルフは深い。

 
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