酔っ払いと公衆便所

アカン吐きそうや

三角コーナーの総旗艦

今日、食後。 コーヒーでも飲もうかしらと思い、インスタントコーヒーを入れたカップを持って病院の流し場に向かったところとんでもない光景を見た。

その流し場は患者全員共同で利用するところで掃除はヘルパーさんもしくは掃除業者の人が朝と夕に行う。今日の朝食後にはもう掃除が済んでいたらしくきれいだった。わたしはカップをお湯のでるところに近づけたところ目の中にありえない物が映った。三角コーナーに油揚げが落ちている。 大きさ的にはスーパーや豆腐やの油揚げと比べるとやや小さく、味噌汁の物と比べるとやや大きい。

どうみても「赤いきつね」のあげである。私はドラッグのヤりすぎもしくはアルコールの飲み過ぎによる幻覚かと思った。

まず 赤いきつね の油揚げが単体でそこに捨ててあるはずがないのである。しかし周りを見渡してみてもうどん一本、ネギ一片、捨ててないのである。なぜ犯人は油揚げの死体のみ遺棄しなくてはいけなかったのか?名探偵コカンになったわたしはかんがえた。

赤いきつねの油揚げといったら日本帝国艦隊で言うと総旗艦三笠 もしくは長門。この船をなくしてはうどんという艦隊を指揮することが出来ないのである。そんなうどんの主力が捨ててあるなんて敵に向かって万歳して撃ってくれといわんばかりの愚考である。あの甘い油揚げがなかったら赤いきつねではなくなってしまい 赤いナニか? になってしまうあり得ない。私は何度も目をこすってみてもそこにあるのは例の油揚げである。名探偵コカンは悩む。なぜ油揚げを捨てたんだ?ていうか油揚げ棄てんなら別のカップめんじゃだめだったのか?誰か説明してくれ!

まず状況を説明すると犯人は100%患者である。患者はあまり頻繁に買い物外出できないので院内の売店でカップめんなどを購入する。売店にはカップヌードル 一平ちゃん ペヤング ごつもり ワンタンスープ 赤いきつね 緑のたぬき スーパーカップなど様々なラインナップから形成されている。犯人はこのラインナップから赤いきつねを選びそして油揚げを棄てた。多分うどんは食ったのだろう。緑のたぬきではいけなかったのだろうか?かわりはいくらでもいるじゃねーか!名探偵コカンはこの赤いきつねオアゲシタイイキ事件のまえにはかなく散ったのである。私は油揚げにせをむけてその場を去った。釈然としない。コーヒーは苦かった。精神病院ではこうゆうミステリーがよく起こるので困る。
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進化の方向性

三十代になって変わってきたのは、女にもてたいという気持ちが二十代と比べて著しくダウンしたことである。そらキャバクラいったら楽しいし、風俗いったら気持ちがいい。今誰か知らない女の人が全裸にトレンチコート一丁で現れて「やりませんか?」といったら「やりましょう」といってやると思う。ただ完全に受け身精神的、マグロである。

十代 二十代の時は、無い頭絞っていろいろやった。はやりの服を着てみたり、流行の歌を聴いてみたり、小難しい映画館やレストランにいったり、こしゃくな観光地に行ったり、珍妙な車に乗ったりしたが本当に一発ヤんのにいくらカカンだよって感じだった。二十代の終わりのほうによくわからないメンズエステに行き変な美顔器を買ったなあ。ホントに馬鹿。うすらトンカチの唐変木。風見鶏の鳩山由紀夫である。

そんな努力を重ねて残った物は、多量の飲酒による酒精中毒のからだとお花畑の脳味噌。 重度の鬱病で、金はスッカラカンで完全なるオケラ。それでもてたかと言われたら全然もてへんかった。きもーい こわーい くさーイ といわれ放題で今もそれは続いている。失敬だな!俺だってね好きでこうなったんじゃないんだよ!!まったく!ただ後悔しているかと尋ねられたらアンサーは、ナインで今思い出してもその間違った方向への努力の過程を思い出し時々 くっは。 たはっ。なんて笑えるのでそれはそれでよっかったのかなと思う。

なのでもう恋愛はしませんね。 愛はお金じゃ変えないけども 愛を持続させるには銭がかかりまんねん。 そんなたいそうな銭を稼ぐパワーはもう私には残されでおらんのや 後は流れでよろしくお願いしますって感じですかね。洋服に関してもいつもスーツを着ている。病院の中でも。変かな?理由は楽なんです。選ばなくてもある程度なんとかなるし。

私だけかも知らんが四十歳越えたおっさんで、細身のスキニーパンツ てーらーどjk Vネックシャツできめてたり、珍妙な柄のトレーナーと和柄のジーンズ、セカンドバッグで決めてる人を見ると あーいたたたたた と思ってしまうので私はやたらコった服装するよりましだろうとスーツで病院をうろうろしているたまに業者と間違われる。おもしろい。

後変わったことは銀歯を入れるのに抵抗がなくなった。今三本ほど入っているが非常に快適である。あれ思ったんだけど銀歯に細かく細工してシルバーアクセみたいに出来ないのかな。ダガーとか クロスとか スカルとか 銀歯ににほって笑うと見えるみたいな。ジャムホームメイドとかクロムハーツとかで加工してもらった物を入れる。インプラントと変わんないくらいの値段でおしゃれ銀歯。若い人に受けると思うんだけどなあ。どうでしょうか?超かっこいいと思うんだけど。 

 
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不思議さん

某人気小説の主人公が必ず言う一言がある。「世の中不思議なことなど無いのですよ」

この小説の舞台は、終戦直後の日本。主人公たちは猟奇殺人事件や怪奇事件に巻き込まれ、その謎を解き明かしていくミステリー小説である。

私も三十五歳になって思うのは、確かに不思議な事って減ったよなあとおもうし、減りすぎてると思う。昔はいろいろ超能力番組や怪奇現象検証番組、UFO特集番組など沢山あった。その他 人面犬口裂け女トイレの花子さんなどいろんな不思議があった。今はどうなのか? 無い 上に記したようなお化け妖怪のたぐいは完全に忘れ去られている。今 宇宙人などいない なんて言ったら馬鹿にされるくらい宇宙の研究に力が注がれている。「世の中不思議な事なんて無い」とは本当だとつくづく思い知らされる。

ただ 不思議な事がない。 世界は実に恐ろしいことだと最近わかった。不思議なことのない=間違いが許されない世界になってきたという事である。

例えば昔は大学に行く人は他の人と比べて頭のいい人が行った。頭がよい=間違いの少ない人だった。そういう人がよく勉強してえらい人になって、会社や国を動かすようになっていた。

だが大学でなくとも勉強という物は疑問を持って 知りたい。 ともう事によって成立するのであんまり生きていくことに疑問を抱かないひとはアホとされていた。今はクレバーな人もそうでない人も知りたいと思ったらすぐ答えが出てくる時代である。勉強もクソもない。知識のカンニングである。吃驚するのがピタゴラスの定理もやたらブタクサイスープと山のように盛られたモヤシののったラーメン屋の情報もアインシュタイン相対性理論もやすいピンサロの情報もすべて同列で調べることが出来る。学校なんてもういらないのである。どうやって知ればいいのかググればいいのである。何でも答えてくれて情報精度も高い。使えば間違いなく答えてくれる。なので世の中ホントのことで溢れかえり、全くゆとりが無く、嘘をヒトつつくにも散々インターネッツで言質を取りそれが本当に嘘で通用するかをまたググってしらべ出来上がった嘘の精度たるやフランクミューラーの時計と変わらぬ位の精巧性である。ただそんな苦労して嘘つく必要もないのだがなんか息ぐるしく感じてしまうのである。

私は元々嘘話。与太話が好きですぐがんがんぶっこいてしまうのだが、あいてに「まさかググらないよね?」と少し不安を覚えるようになり最近めっきり人としゃべらなくなってしまった。ググれば嘘の証拠が出てきてしまうからだ。便利になったけどどうも息苦しいなと最近思う。じゃあ今からうそつきまーす。うんこの味は苦い。ぐぐってみて。

 

 
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脳内ストリートファイター

いつか書かなきゃなあ。と思っているのだが、何となく解った気がしたんで書こうと思う。

私は広範囲性発達障害である。二年前に自殺を図った際に担当の精神科医からしんだんをうけた。広範囲性発達障害は病気ではなく障害なので治ることはないし、クスリもない。かといって死ぬほどのことはないのだがいきるのがゴッツい大変。とのこと。なんとかなりませんか?といったら何ともならんらしい。発見するのが遅かったみたいである。

具体的にどんな障害かというと、よくわからないので誰か教えてください。なんていってられないので自分でググってみました。 よくわかりませんでした。

他の注意欠陥多動性障害自閉症などはちょっと解った。 落ち着きがないけど一芸に秀でてる天才型。内向的だが光る才能がある秀才型。 の障害である。

私に障害は、なんかわかんねーけどなんかあんじゃね?のぼんくら障害である。失敬だな君は!なんかってなんだよ!眠たいこといい腐りやがって!イてまうぞこらあ!と怒っても仕方ないのである。

しかし広範囲性発達障害という職業柄、いろんなアスペちゃんを見てきたが私をふくめ何かの一芸で身を立ててる人間は少なく大抵パンをこねたり、ボールペンを組み立てて日銭を稼いでいる人が大半でテレビで紹介されるようないけてる一芸を使って仕事をしているのはほんの僅かなアスペちゃんである。そんな立派なアスペちゃんに育てた親は立派。本人も立派。その他はフツーかな。なかなかアスペ渡世も厳しいのだ。

これだけは自信を持って言えるのだが、私はだいぶ世間様とズレている。確信もしている。本当はそのズレを小さくしなければいけないのだがその努力が出来ない。

理由はメンドクサい。とにかくメンドクサいのである。私の世界は二択で出来ていて

出来ること 出来ないこと で真っ二つである。頑張れば出来ることは出来ないことにはいり、出来ないっぽいけど時間とタイミングが合えばできることは出来ることにはいる。グレーがほとんどない。

例えば跳び箱を跳ぶことになった。三段までは飛べた。四段で失敗した。そしたら私の中では三段は出来ること。四段は出来ないことになる。だから私は成功し続ける三段しか飛ばない。少しでも失敗する恐れがある四段には挑戦すらしなくなる。

なのでなにやらせても安定した結果がでる物に異常な執着を見せるのでいろいろな成長が止まりやすい。すると努力を一ミリもしなくなるので、白か黒しかないのに中途半端なグレーな人物が出来上がる。仕事も遊びも中途半端。まさに昼行灯のおっさんである。ただ存在自体がグレーでも頭の中は白黒二択なのでコミュニケーションでズレが生じる。直す努力もしないので仕事もしくじり嫁さんも逃げるのだ。なので他のアスペちゃんと違い 完璧主義者の半端物 というジレンマが発生して行きづらいのである。よくストリートファイターってゲームやってて波動拳は出せるけど昇竜拳は出せないひとっていましたよね。あんな感じです私は。
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