酔っ払いと公衆便所

アカン吐きそうや

診察室を血に染めて。


哀戦士 - YouTube

今日は精神的に疲れる一日だった。なぜかって?昨日の晩から依存症特有のとらわれ現象に襲われてしまい精神的に不安定に。原因は久々に昔付き合ってた女性のことを思い出したのさ。ベイビー。付き合っっていたと行ってもたかだか一年くらいのもので場所も同じ精神病院。おまえサラサラ双極性障害おいらテカテカ広汎性発達障害。何から何まで違いすぎていたほうが良かったのだがいかんせん似たもの同士でアルコール依存症。まあ出会って2日でそんな関係になってしまい、そんな関係が入院期間中一年続いたのである。その頃の私は今でも若干そうだが脳みそお花畑状態で二人で外出申請し買い物やホテルなどにしけこむなど入院患者にあるまじき不届き行為に及んでいたのである。そんなお花畑ライフも長くは続かず相手は旦那のもとに帰っていった。とんだ不二子ちゃんである。何となくそのことを思い出してもやもやするのは近くに彼女の職場があるんだぜベイベー。うちの施設の偉い人も知っていて「行ったら破門、待ち伏せたら絶縁」と小指までふっとばすような剣幕でおっしゃられるので「これはあかん」と次のチャンスを伺って深海魚のように生きているのだがもともと女性にからっきし持てない私はたまにどうしても衝動を抑え込めないこともあり同じ施設にいる女性スタッフに相談。すると帰ってくる言葉は「それってやりたいだけでしょ」とルースターズの「恋をしようよ」という曲の歌詞みたいなことをいわれるのである。失敬だなもう帰るよ。と堂々としていればいいのだがあたっているので始末が悪い。そんなことを考えていたら無性に飲みたくなってしまいその考えに携帯電話を握りしめリスクのデカさを計算。そんなうちに疲れて寝てしまったのだが深夜一時「うわー」という悲鳴で飛び起きた。喧嘩か?収まった頃にでも行くか。まだねみーしと二度寝の準備をしたらまた「あー」という悲鳴。「ちっめんどくせー」と悲鳴の様子を見に行くとベッドで全裸で横たわる爺がこの爺は昔とんでもないトランキライザー中毒でリタリンを200錠飲み込んで昏睡。それ以来頭がいい感じに焼き付けを起こしてしまってたまに奇声をあげたり見えない敵と戦っていたりと30年以上入退院を繰り返しているやばい爺なのである。私は二度目の「ちっめんどくせー」といい処方ボックスに鎮静剤を取りに行った。
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リスパダール4mで様子を見る。もともと無茶苦茶な処方中毒で薬に対する耐性は象並みである。リスパごときで止まると思わなかったのだが以外にも静かに。しかし静かすぎる。不自然なほどおとなしくなった。私はやばい系の匂いを感じ取り検温。38,9C。深夜から絶望。うちは病院じゃないし介護士はいるけど設備がない。救急車という言葉が頭に浮かんだが今日は早朝から市役所との約束があり二人ほどスタッフが抜けてしまう。時間的にも間に合わないし予定の変更は難しい。私はできることだけやろうとボルタレンの座薬を突っ込んだ。待つこと30分。熱は37.5cまで下がり一安心。午前9時皆をデイサービスにおくりだし病院に連れて行く。最初の病院では原因不明。紹介状を書いてもらい次の病院へ。ここで爺覚醒。大声を上げてうなり見えないエネミーと戦い始める。総合病院に到着。総合病院なのでかなりの時間待つことに爺は戦う。俺沈黙。診察室で状況を説明。情報提供書の欄に統合失調症の文字に先生が絶句。「うちじゃなくてかかりつけに」「すいませんが検査だけでも」と頭を下げる。レントゲンをとり採血。また一時間まつ爺は戦う。結果結構ゴイスーな肺炎であることを発見。先生いわく「入院はできません」検査結果でもギリギリなところで様子を見てほしいとのこと。「うちは医療施設じゃないんで万が一のとき対応できません。なんとかなりませんか?」と懇願すると一応点滴をうってみましょうということに。点滴に繋がれた爺。しばらくしてまた診察室にそこでまた爺覚醒奇声をあげて点滴を無理やり引っ込ぬいたのである。
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診察室に血がこぼれる。うろたえる先生、同じくナース。それ以上に絶望感に襲われる俺。結局点滴を打てないならどっちにしても入院は無理ジャイ。ファックユー。抗生剤でも飲んでおとなしくしとれボケナス。ということで寮に帰還。私は遅めの昼飯を食べた。爺の戦いは続いている。多分私は悪くないと思う。頭の中で音楽が流れた「俺はただお前とやりたいだけ」