ご機嫌かい？

THE MACKSHOW 【PV】 - 怪人二十面相 - YouTube

こんばんわ。はじめましての方甲州変如ともうします。アルコール依存症でございます。二年ほど前にアルコールで道を踏み外して無一文でございます。今は薬物アルコール更生施設で共同生活しながら高齢依存症者の介護スタッフとして動いております。あくまで奉仕活動の一環なので仕事と言えないのが悲しいところでございます。一応精神障害者二級持ちなのでそれを入寮費に当てております。この施設は一般的にダルクと呼ばれていて全国各地にございます。このダルクが地域に設立されるとほぼ必ず住民運動が起こります。それはそうでしょうね。昨日まで刑務所にいた人がヒョイっと入れてしまうし行政もそれを望んでいます。

受け入れる人も様々で、覚醒剤依存症。アルコール依存症。脱法ハーブ、処方薬依存症。ギャンブル依存症。LGBT。精神障害者。ざったです。方針は各施設違うようですが今私のいる施設ではこんな感じ。

組織の目的は「みんなで正確的な欠点をなおしていろいろやめていこうよそして社会復帰」みたいな感じです。ただ入所したからってすぐにやめられるわけもありません’。なんども滑ってやっと安定する人もいれば今現在も酒盛りの宴会をしている人もいます。十年近くやめてる人もいれば毎日泥酔している人も。ただどんなに「こいつだめだ」という人もきっぱりある日きっぱり手をきる人もいますし何年もクリーンの人がある日グズグズになることも。私も入所２年。やめてるのは一年。いつグズグズになるかわからないのが現状でございます。

で。具体的にどうやめていくのか？絶対に一人にならない。入寮者の中には反社会的勢力に所属していた人もいますし暴力的な人もいます。ドンドン近づきましょう。特に左手や右手の小指に関する質問には親切に答えていただけるでしょう。注射器や白いクリスタルについてもかなり詳しく教えてくれます。昔はクリスタルを買うと一本ポンプサービスだったのが今は別売りなのでセコくなったと今日ぼやいてる人がいました。たまにトイレに落ちているのはご愛嬌。気のいいおっさんにはタバコ三本で酒をおごってくれます。LGBTの方はだいたい改造手術の途中で収容されるので竿付きです。悲しい恋物語がそこここで展開されています。あれ？やめられてないじゃん。

じゃあどうすんねん？ミーティングですね。同病の人たちが集まって毎日今までの人生経験を話しグループセラピーをおこない自らを振り返る。お題に沿って話すので話しやすいと思います。ちなみに今日のテーマは「反抗」。反抗について一人十分くらいしゃべる。親への反抗。学校への反抗。社会への反抗。中には反抗と犯行を間違えてコンビニに押し入って１０万せしめたという人もいてめちゃくちゃ。自然と仲のいいグループが形成されて行くのでひとりぼっちになる人は少なくなる。いい方向に進むかは別だが孤独ではない。孤独はスリップへの第一歩。合わない人は自然と出ていってしまう。それはそれでいいと思う。あら？眠剤がきいてきた。もうむり今日はおやすみなさい。