酔っ払いと公衆便所

アカン吐きそうや

あんなん何がおもろいねん


ぶちこわせ! - YouTube

今日はカラオケに行ってきた。カラオケほどその人物の人間性を詳らかにしてしまう遊びはないだろう。歌う専門の歌専の人。聴き専門の聴き専の人。売りせんもんの売り専の人。それぞれの役割をこなして場を盛り上げる。中には盛り上げ専門の盛り専の人までいてどこかからマラカス、タンバリン、ブブゼラカスタネッツなどを持ち込み、今か今かとくんくんに力んでいる人もいる。で。スタート。ここで不思議なことが起き始める。カラオケが始まると当然歌を歌う訳なのだが、めちゃくちゃ音痴で歌が下手な人でも不思議とその場がグングンに盛り上がる人とゴッツい歌がうまくてイケメンなのにも関わらずゴイスーに場の空気が盛り下がる人が出てくるのである。

これはたとえば選曲の良い悪いで決まることではないらしく、私はEXILEのチューチュートレインを歌ったのだが場はガクンともり下がり、友人は山口百恵秋桜を歌ったのだが非常に盛り上がっていた。これはひとえに私が好きでもないアーテストの歌なんか歌ったため、全く歌に心がこもっていなかったに違いなくそれを察知したオーディエンスが引いた。と言うことなのかなと思った。やっぱり人間嘘は良くない。歌いたい歌を自由闊達に歌えばよいのだよ諸君。と私は本当に歌いたいギターウルフと言うバンドの 環七フィーバー と言う歌を絶唱したのである。だが。場の空気はゴッツい急落した。いかんいかん。ギターウルフはリスペクトしているといってもマイナーすぎた。もっとメジャーだがメッセージ性の強いソングを歌ってこまそう。たはは。なんていって忌野清志郎の 雨上がりの夜空に をうたったが空気は転落。その後、長渕剛の乾杯 憂歌団のお掃除おばちゃん 銀蠅のかっとびロックンロール ミッシェルガンエレファントのジェニー オナニーマシーンの恋のABC 軍歌の海の神軍 同期の桜 などを歌ったのだが場の空気はぐんぐんと下がっていき地獄のアイオーン川あたりまで落ちてしまい、やけくそになった私はケツにタンバリンを挟み、それをしゃんしゃん言わせながら、アナーキンザユーケーを歌い最後の デストローイ と言うところで大声で絶叫。財布から2千円放り投げ夜の町にかけだしたのである。で。適当な居酒屋を探して落ち着きコップ酒。店のおやじに なーにがカラオケだあバカヤロー と絡んだところで竹輪とこんにゃく、がんもが来た。それを肴にふて腐ったのである。しかしあの歌下手なのに盛り上げられる奴と歌うまいのに盛り下がる奴の違いはなんなんだろうか?昔みたアニメに 質量をもった残像 という物が登場したことがあった。カラオケは歌を歌うことによってその人の人間性を質量をもった残像として引き出させるのである。私はそれに気づき それならしょうがねー といい、薩摩揚げとつくねを追加してしこたま飲んだ。
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