酔っ払いと公衆便所

アカン吐きそうや

親切の味

今私はサントリーのポップメロンソーダと言う飲み物を飲んでいる。このポップメロンソーダという飲料は、色がモノゴッツいグリーンで口の中には不気味な甘みが残るジュースなのだが私は普段水かお茶。たまにコーヒーしか口にしないのに何でそんな珍妙な甘味飲料を飲んでいるかというと、朝。人から相談事を受けてしまったからである。その人はまだ私の入院している病院に入院して日も浅い患者さんでわからないことも多く、私のような梅も桜も牡丹も区別が付かぬ馬鹿者に出会ったのもそもそもの不幸なのだが、相談事を持ち込んできた因果者。まあこれも縁と思って相談に乗ってやるかと思ったのが間違いだった。その人は 病院からバスに乗って近隣の商店街に行き用足しをしたいのでおすすめのバスの時間を教えてくれろ。 と私に尋ねてきた。私は何時くらいに出てどれくらい現地に逗留し戻りたいのか聴き検討した。結論は 10:30出発 13:30帰院 するのが最良である。といった。するとその人は その時間だと時間的ゆとりがないため16:30くらいのバスはないか? と聴く。私は親切心をフルに活用してよく調べたのだが、バスの最終は15:40である事を教えた。で。 大体において近所の商店街など見るべくモノもないので絶対時間が余る。その時間無駄じゃね?と強く13:30帰院を進めたところ もう帰りはタクシーで帰るからイーっす。 バーカ  バーカ と言ってきたので、私は 勝手にしやがれクソヤロー タクシーに乗るなんざ駱駝が針の穴を通るより難しいんだよ!ジーザスクライストアンダスタン? と言って決別したのである。私の口の中にはものすごい苦いモノが広がった。その苦みをポップメロンソーダで中和。解毒している最中である。それにしても人間物やら女やら車にはガンガンに金をつぎ込むが、人から知恵を借りたり知識を得たりすることは大概の人がただだと思っている。なのでとんでもない悪逆をする人もあとを絶えないのである。たとえば女性と買い物に行ったとき。鞄やバーグを買うとする。女性はなぜか鞄やバーグが殊の外好きで5つも6つも持っている。それでもまだ足りないという。私なんかは日頃から鞄やバーグを嫌悪していて、若い頃は眼鏡屋の紙袋にいろいろ入れてあるいていた。で。その女性がバーグを買うと行って店内を物色。で。二つのバーグを私の前に持ってくる。Aと言うバーグとBと言うバーグである。正直どっちでも良いと私は思っている。でも一応親切心からAと言う。で女性はなぜあなたが選んだのはAなのか?と執拗に聴いてくる。知らんがなそんなもんと思いつつも口八丁手八丁嘘を8億クライ並べて説明する。Aがどれだけゴイスーなデザインか説明する。泣き落としに入る。彼女はBを選んだ。私は絶望し178000円をはらって店を出た。彼女は一発もやらせてくれなかった。親切の味は苦い。
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