酔っ払いと公衆便所

アカン吐きそうや

雑談

私は雑談が苦手である。これ得意な人に教えてほしいのだが職場の人とか、居酒屋とか、キャバクラなどいっても相手とは一言も言葉を交わさず薄ら笑いを浮かべ終始にやにやして帰る。なんてのは本当に自分でもイヤな奴だなあと思う。で。私も男と生まれたからには女子供を喜ばせ、職場の人間をグングンにおだて上げ、ビルゲイツまでは行かなくとも与沢翼にはなりたいと思いこの雑談ができない原因を探った。わかった。相手のしゃべっていることが私は全くわからないのである。なーんだ。解決して良かったじゃん。ぜんぜん良くない。相手のしゃべっていることがわからないというのは今後の人生真っ当に暮らすことができないという事である。 まずいなー いやだなあ と稲川淳二の物まねをしても時間の無駄である。なので雑談を分析することにしたその結果雑談とは 取り留めのない話をすること。またその話 と村松明先生編纂の国語辞典に書いてあった。

取り留めのない話かあ?   そういえば今年はツバメが巣を作らなかったなあ と一人つぶやいてみた。空虚である。なぜって私以外の他人が存在しないからである。なので私はキャバクラに行きホステスの人に そういえばさー今年はツバメが巣を作らなかったんじゃよ。 というと そーなんですかー と一言 そうじゃよ といったら会話が終わってしまい。向こうは自分が今モデルを目指していること 副業で寝入るサロンを開きたいこと ただ理想の男性を見つけたら岡を引いて堅気になりたいこと そのためには金が必要なので是非本指名を入れて高い酒を飲んでほしいこと そしてガンガンに金を使ってほしいことをはなしてきたので私は沈黙してにやにやしながら水割りをベチャベチャ舐めた。その次についたホステスはコンバンワと言ったまま黙り込んだ。私はやや強い口調で そういえばさー今年はツバメが巣を作んなかったんだよねー と言った。 そう。 と言われた。今度は私が戦艦大和についての知識を一方的にはなした。主砲は46センチ砲 副砲は15センチ砲 高角砲は12.5センチ砲 装甲はハニカム複ご。と言ったところでタイムオーバー。15万円使ってこの始末である。
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