酔っ払いと公衆便所

アカン吐きそうや

たまには招いて


Brian Setzer Orchestra - This Cat's On A Hot Tin Roof - 7/25/1999 - Woodstock 99 (Official) - YouTube

空気の読めない人がいる。会議中に寝てしまったり、上司の小言にいちいち突っかかったり、冗談を真に受けてとんでもないことをしてしまったり、私もそうなんですが場の空気を読むのって大変むずかしい。上手な人もいれば下手、苦手な人もいる。下手同士かち合ってしまうとこれたい変な不細工な話になり最悪な結果が生まれる。お互い一方通行の会話をずっと続けて無為の時を過ごしたり、二人とも巌のように押し黙りぴくりとも動かずまんじりと悠久の時を過ごすハメになる。どちらにせよ最悪の対面で待った無しの無意味空間。平成の虚無横綱。で。結局二人とも気まずくなってたがいに また今度 と曖昧な嘘の約束をして分かれるのである。ただコレは人間社会だけでなく物でもあってこの物の空気の読めなさたるや横綱を越えた縦綱である。それは 招き猫である。 間抜けですね。招き猫。達磨 天狗 とならび三大間抜け置物である。あの緊張感のなさ。不細工な面をすましやがって座布団の上でちんまり座っている姿。どんな緊迫した空気のなかにいてもあいつがいるだけでだらんとしてしまいます。 会議室 応接室 リビング いろいろなところにあいつはいるのですが全く緊張感を人から奪うことに関しては天下一品です。会議なんかでグングンに燃えて発言してもあいつの顔が写るだけで まあいいや まあしょうがねえ とだらんとしてしまいます。しかもその脱力感はみんなに伝播してみんな まあしょうがない と言った空気のまま会議は終了。みんな赤提灯に消えていくのですがソコでもまた招き猫。どんどんだらんと脱力していきます。達磨の緊張感。天狗のやる気。コレはいけません。徹底的に脱力感を与える招き猫。しかし以外に自己主張が強く私は肝心なときにこいつにやられる。招き猫はどんなことろに飾っても合う。 会社 飲食店 パチンコ屋 風俗店 以外にカクテルバーなんかにも潜んでいる。なので女を必死に口説いていても 必死に風俗嬢からフェラチオされていても 必死に盛り蕎麦を食べていても 招き猫がみているととたんに脱力。女にフられ 早めに射精 蕎麦が気管に入って酷くむせる いったい君は福を招くは気あるのかね?と言っても返事もしやがらぬのである。全く動じない 自覚もない 空気を読まない ただおいてあるだけである。右手を挙げる招き猫はお金を呼び、左手を挙げる奴はお客を呼ぶ。あいつはホントは福なんて呼ぶ気はないのである。やくざな置物である。でもなぜか憎めないよね。招き猫。
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