酔っ払いと公衆便所

アカン吐きそうや

読書


20. Smokey Joe's Cafe: Baby, That is Rock and Roll - YouTube

今日たまたま気がついたのだけれども、ほんのおもしろさは人しそれぞれあると思うが、なんとゆうかおもしろい本とそうではない本の曖昧な基準がわかったような気がしたのである。まずおもしろい本は簡単読みやすい難しく読みづらいを抜きにして人間を書いているのかどうかが大事なんだなと思いました。ミステリーやサスペンス、歴史物なんか一度読んだら結末がわかってしまうので二度三度同じ本を読む人はあんまりいないんじゃねーかなと思う。だって犯人わかってるし。と私は今まで思ってました。違いました。トリックも結末も解っているけど二度三度読んでしまう本があるんです。人間が本の中で生きている小説はストーリーがやや退屈でも読ませます。

たとえば司馬遼太郎さん。この人が書く小説は教科書のようで取っつきにくく思います。ただすべてシリアスかと言えばそんなことはなく たち小便は江戸っ子の粋であり陰茎を隠すことなく、見せびらかすようみせて、それを見た人は ああ今日はゴッツいでかい陰茎をみた。明日は雨が降るに違いない。 なんてとんでもない天気予報をしながら家路につくと、今まで石のような文章だった小説からにょきっと人間が生えてきてしまって爆笑。それを見た明治時代初めての警視総監になる川路さんというおっさんが こりゃいかん!! にほんがおわるぞ!! とさけんででうちにまっしぐらに帰る。とても間抜けで爆笑。少なくともこの場面には、立小便をした巨根のおっさんと天気予報のおっさん、警視総監のおっさんの三人の人間が出てくる。読んでる方はおもしろいなあ、おっさん。おもしれえよ。とぐんぐんに引き込まれるのだが

そこに 西郷隆盛ドンは金玉がでかすぎて馬に乗れなかった。 と来る。 しかもその金玉を少しでも小さくまとめるためウサギの皮できた金玉カバーを愛用していた。西南戦争ではこの金玉カバーがなかったため討ち死にした。 とやたらとでかい金玉が強調された維新の英雄が出てくる。うれしい。本から出てきたら友達になりたい。

なのでおもしろいと言われる本は人間アリキである。真面目でも不真面目でもバカでもアホでも人のど真ん中をついた書き方をする小説家はすばらしいと思いました。なので結末が解っている小説でも人間に逢いたくなればまた読みます。小説の中で中の人間はその本の中で生きているので干渉は出来ませんが観賞は出来ます、ただ小説家の人には、全く人間が出てこない砂漠のような小説を書く人もいます。こうゆうひとはきらいです。この前 慟哭 と言う小説を読みましたが最低のゴミ小説でした。ただ人形が殺し合っているうちに何となく事件が解決する味気ない小説でしたね。読むだけ時間の無駄です。もうひとつは大石圭の人でなしの恋。主人公だけ魅力的なキャラクターでほかはゴミでした。 慟哭 よりはおもしろかったかなあ。です。
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