酔っ払いと公衆便所

アカン吐きそうや

たのむよ

私はあまり食べ物にこだわる方ではないが、外食するとき心躍る食べ物ってありますね。スパゲッティやラーメン そば 牛丼 焼き肉 これはあんまりこころときめかないですね。安定感と安心感がある。もっとこう。ダイナッミックかつスリルに満ちた食べ物。それが私の心をどきどきさせてくれます。

その食べ物は トンカツです。 トンカツほどどきどきする食べ物はない。

まずトンカツ屋の店構え。いかにも威厳のある民芸チックな家屋。全体的に茶色い店内。ハイったらただじゃおかないぞの空気感。いを決して一歩踏み出しカウンターに座りロースかつ定食を頼む。待つこと20分。様々なことを考える。 肉の大きさ

脂の量 厚み コロモの堅さ キャベツの量 味噌汁か豚汁か 付け合わせはたくわんなのか 悶々と考える。でロースかつ到着。 厚み問題なし。 脂問題なし。 大きさ問題なし。 コロモ問題なし。 キャベツ問題なし。 豚汁問題なし。一つ一つ確認して安心する。こんなにチェックしながら食べる食い物あまりない。すべてのチェックが確認すると脳味噌内のオペレーターが 艦長各部点検異常なし、システムオールグリーン発進準備完了。 私は 豚肉戦艦ロース発進!!と思う。気分は沖田艦長である。でソースをかけようとすると手が止まる。前方10宇宙センチメートルにはとんでもないモノがおいてある。

ブルドック中濃ソース。

豚肉戦艦ロースは発進直後にとんでもない攻撃を受ける。このロース定食は2000円である。普通の定食屋なら800~1000円だろう。その定食ならブルドックソースでもいい。私の定食は2000円しかも専門店で茨城ローズポーク使用のモノである。ブルドックソースはないだろう。

せめてちっちゃな味噌壷に入ったソースで柄杓ですくってかけるやつにして欲しいし、小さなすり鉢に細かいゴマが入っていてソレをすってソースと混ぜて食べたい。ここです。難しいのは。いい加減な定食やで頼むトンカツでやたらこったソースで食べるのはムカつく。せめて2000円取るならソースも自作しろよーと思ってしまう。でもしょうがないからブルドックソースをかけて食べる。おいしい。ムカつくがおいしい。食べ終わった後私は ソースよ。今はもうすべて懐かしい。と一筋の涙を流し自宅に帰るのでした。うくく。
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