酔っ払いと公衆便所

アカン吐きそうや

はげとるのか?

最近どっとあったこうなりましたなぁ。今日はかんのもどりってやつでっか。これがすぎると桜が咲いて、梅雨がきて秋がきてまた寒なって一年過ぎる。一切は無なり、たいむごーずばい。諸行無常でございます。って私は病室で粉末のおーいお茶を電子ケトルから湯を注ぎ、一服しとるととんでもない事に気がついたのだ。抜け毛である!しかも毎日びっしりと枕におちているのである。しかも落ちているだけではなく、風呂でシャンプーしたところこれがごっそりとぬける。それが連日続いているのである。私は茶なんて飲んでる場合じゃねぇ!って便所に駆け込んだ。鏡のなかには三十路を四つか五つ越えた珍妙な顔の男がいる。私である。で恐る恐るかみをかきあげてみる。少しイった感じがする。ブルースウィルスまではイかないが押尾学くらいまではイってる気がする。私は鏡に向かって「押尾学はやべーだろう」といった。すると便所の鏡の精が「そんなやばくなくね」といったので私も「ソーダヨネー」と返そうとしたのだが、まてどくらせど鏡の精は現れず帰ってくるのは猫背のおっさんがブツブツ言ってる姿のみである。怖い。万が一私が押尾学なら今着ている。くたくたのピジャマを脱ぎ捨ててタンクトップ一丁になり、両腕にタトゥーを入れ、ネットででかいことぶっこいたり、美人な嫁さんに養って貰ったり、MDSAという中途半端なドラッグでホステスを見殺しにしたり、出所したあとネットビジネスで月500万稼いだりしなくてはいけないのだが私はタンクトップも持ってないし、タトゥーも左肩にしか入れてない、美人かどうかビミョーなラインの嫁も五年前に去っており、日々安定剤をボリボリかじり一日の煙草代にも事欠いている有様なので押尾学にはなれない。私は押尾学を諦めて違う方向からアプローチする事にした。自己啓発である「己がはげようがはげまいが世間には関係ない一切はただ過ぎ去るのみ」簡単である。たとえば私の髪がいっぽんぬけるたびアフリカの土人が1人死ぬって言うならゾマホンとアグネスあたりになんとかスカルプ的な事をしてもらったり国際変如募金をユニセフが設立し私にバックマージンが40%くらいくれれば高級な家にすんだり、テレビに出たり、ひなげしの花を歌ったりするのだがそんなことはあり得ないので少しがっかりする。もはや「髪とともにさりぬ」。諸行無常でございます。
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