酔っ払いと公衆便所

アカン吐きそうや

アルコール依存性についての治療

今日はちょっと真面目です。私のいる精神病院はアルコール依存性の治療病棟と精神病治療の病棟は、隣り通しになっているが交流はほぼない。私のように一度アルコール依存性の治療をうけたものは、二度目のアルコール依存性治療はない。何故かというとアルコール依存性の治療は、アルコールに対して向き合い方を変えるカウンセリングがメインなので一滴でも酒を飲むとあっという間に解けてしまう魔法の様なものである。簡単に言うと洗脳。一度タネがわかった手品には、二度と引っかからないため同じアルコールの治療をしても無駄。になるので二回目以降は精神治療病棟に入院して酒精が抜けたら退院。プロは年二回三回と入ってくる。なれたもんであるがアルコール依存性の治療をきちんと受ければ再発率は三割くらいであまり重篤にならず簡単な治療ですむ。私のように治療を受けたのにお得意様になってしまうのはよっぽど酒意地が汚いと見えて、ナースさんも困り顔である。さて全国500万人のアルコール依存性、もしくは予備軍の方にどんな治療をするか書きたいと思います。アルコール依存性の治療は、まず酒を身体中から抜く、カウンセリングをうける、断酒会またはAAの自助グループにいくこの3つを3ヶ月間で行います。最初の治療「サケぬき」は完全にアルコールを抜く。味醂、料理酒、酒粕、ラー油、にんにく、からしなど酒精が使われてたり飲酒を誘発されるような食材は一切摂食するのは禁止となります。なので基本は病院食以外食べれません。そのほか化粧品、香水、トニック、整髪料、スプレー、シェービングフォームなど原料にアルコールが入っているものは没収。ゲーム、トランプ、UNO、麻雀、タブレットスマートフォンは飲酒欲求を高めるので禁止没収です。あとベルト、スカーフ、ネクタイは自殺する人がいるので没収。ありとあらゆる酒や世間に関するものが没収され入院スタートです。まずきついのは1日目からくる禁断症状ですね。めまい、ヅツウ吐き気、悪寒、幻覚、幻聴、大量発汗、不眠、不安、被害妄想、結構な人が発狂しますね。私もご禁制のクスリでヤバかったときもありますが、アルコールの禁断症状が一番ヤバかったですね。幻覚が見えるので箸を目に突き刺そうとしたようです。この禁断症状日を追ってひどくなります。楽になるのは1ヶ月くらいしてからです。するとドクターは酒を飲めなくするクスリを処方します。「抗酒剤」ですね。これ飲んでから酒飲むとえらいことになります!地獄ですね!ここでやっと家に外泊訓練しにいけます。訓練なんで酒飲んで帰ってこようものならアルコールチェッカーに引っかかり、がっちゃん部屋とよばれる独房に隔離されます。その後のことは解りません。二ヶ月目はドクターと患者同士のカウンセリング「なぜ酒を飲むのか」「どうしたらやめられるのか?」毎日ミーティングして洗脳しあい最終的に全員が「酒はやめられる」と思い3ヶ月目に入ります。3ヶ月目はカウンセリングと各地のアルコール依存性の助け合いグループに参加して元アルコール依存性の人たちと交流します。断酒会、AAといい退院後も通うことになります。そこで自分でこの人たちとならやめられる。となり退院します。で私は退院後3ヶ月で大量飲酒してしまいまた入院。今は静かに精神治療病棟で暮らしている。
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